同じ場所で撮ること

大学に居るときは必ずカメラを持っていたので、それはもう幾度となく撮っていて、
”文化祭に行くこと”というのはまた同じ場所を撮ることだけれど――

いつか、”同じ場所でずっと撮っていると上手くなる”と言われたことがあった。

そのときは”絵になるものを撮る”だけじゃなく”絵にする”ような、撮り続け、突き詰める意味で考えていた。けれどいま、その場所から離れてまた考えている。
距離を置いてその場所に戻ってみると、いまの自分ではどんな風に撮れるのか、まるで新しいカメラを買った時のように試したい気持ちになる。下手になっていても、一枚、そのときの自分で良いものを撮りたい、そんな気持ちになれる。
”同じ場所で撮る”というのは、ずっと撮った場所で、距離を置いてもまた訪れることなのかもしれない、と。
以前とは違う、新しい感動、新しい発想を求める自分の姿が、新しい何かを生み出してくれる。そんなワクワクした気持ちになれる。

そうやって、後からわかることだったのかもしれない。
それを狙って言っていたのだったとしたら実にニクイと思う。